エアブラシについて

【エアブラシ入門編】それぞれの役割

前回エアブラシの選び方をお知らせしたのですが

ガンプラなどを塗りたい場合のおすすめは

ボタン式ダブルアクションエアブラシです

今回はそちらのエアブラシを参考にしつつ

エアブラシの部品を細かく見ていきましょう!

エアブラシって精密機器っぽくて触るの怖い

同じエアブラシでも先端の形が違うのはなんで?

どのパーツがどういう役割を持ってるの?

などなど色々と知りたい、エアブラシを扱う上での注意点などを皆様へ

お伝えいたしますので

ここさえ押さえておけばエアブラシも安心して

お使い頂けると思いますので

是非参考にしていただければ幸いです

※今回はボタン式ダブルアクションのエアブラシのみを紹介させて頂きます

エアブラシの先端

エアブラシの先端部分にはエアブラシの命と言われる

を保護するキャップが付いているのですが

大きく分けて2種類あります

・王冠の形をしたクラウンキャップ

・丸い形の平型キャップ

それぞれ見ていきましょう

クラウンキャップ

こちらのキャップは見た目通りの「王冠」の形をしておりまして

  • エアーの吹き出し方を綺麗に整流してくれる
  • 空気が広範囲に出やすい
  • 空気が広範囲に出るので塗料の吹き返しが丸型に比べて少ない
  • 空気が綺麗に出るので先端の塗料の液溜まりが少ない

大きな面を塗装したりする時に一番効果を発揮してくれます

王冠ノズルの分かりやすいイメージとしては

なので塗装した際の塗装ムラが少ないのが特徴ですので

グラデーション塗装が比較的しやすい部類です

初心者の方はまずこちらのクラウンキャップのエアブラシで

塗装に慣れるのもアリかと思われます

実際に私もクラウンキャップのエアブラシから入門致しました

平形キャップ(丸型)

こちらのキャップは文字通り丸い形をしておりまして

  • 吹き出し口が丸いため直線的にエアーと塗料が出る
  • 一点集中して塗装出来るので細かい所を塗るのに適している
  • 吹き付け力が高い為綺麗な塗装面が作り易い
  • 吹き付け力が高い為、先に塗った塗面(下地など)を荒れさせやすい
  • 大きく塗装しようとするとキャップに液溜まりが出来やすい(キャップに塗料が当たるため)
  • 細吹き時に適切なエアー圧で吹かないとノズルの先端が乾きやすい(詰まる)

イメージとしましては

「北風と太陽」の北風さんの様に

こちらの平形エアブラシは塗装に慣れてきた方におすすめです

エアブラシの種類によっては

この2種類のキャップで

  • どちらが自分に向いているか
  • 自分はどんなプラモデルを塗りたいか
  • 形が好き
  • 値段が安いから

などで選んでみても全然大丈夫です

どちらを選んでも、どのエアブラシを選んでも

塗り方を工夫すれば

同じ様に塗装できますのでご安心ください

ニードル(針)

上記で触れたエアブラシの中にあるエアブラシの命と言われます

こちらのニードルは

これの先端が少しでも曲がってしまうと

  • ノズルから真っ直ぐに塗料が出ずに思った場所に塗装出来ない
  • 塗装面が均一にならず荒れてしまう(乱気流の様になる)
  • そもそも塗料が出てこない

などの弊害が出てしまいますので取り扱いには細心の注意を払いましょう

先端が鋭利なのでケガもしてしまいます

ノズル

こちらのノズルは

エアブラシで吹ける塗料の大きさに関わってきます

色々なサイズの口径がありまして

基本的なサイズは

  • 0.2mm ネイルなどの細かい作業向け
  • 0.3mm 一般的なプラモデル塗装向け
  • 0.5mm〜 大きなサイズの塗装向け

になっております

私の様にプラモデル塗装をメインに考えるのであれば

0.3mmで十分対応出来ます

そして意外と見落としがちですが

こちらのパーツもエアブラシの重点パーツです

カップに入れた塗料が最終的に出てくる場所になるのですが

こちらの部品は基本的に消耗品です

塗装はニードルを引いてノズルから塗料を流し出します

・シルバーなどの硬い粒子を持つ塗料を何回も吹いていると

 細かなヤスリで削っているのと同義でノズルの消耗が早まります

・掃除の際もニードルを強く押し込んでしまうと、それだけで広がってしまいます

塗装しようと思って塗料をカップに入れて準備してたら

「あれ?なんかポタポタと先端から漏れてる?」

「塗装する際の吹き始めに妙にビシャって出るけどなんで?」

となったら直ぐに交換いたしましょう

エアー調整ダイヤル(エアブラシ側)

こちらは付いてるエアブラシと付いてないエアブラシがあるのですが

付いていればすごく便利です

手元でエアー圧の調整が可能です

基本的にはエアー圧は

  • コンプレッサーかに繋がってるバルブで調整
  • エアブラシのボタンの押し方で調整(ダブルアクションのみ)

等で調整出来ます

このシステムがエアブラシに搭載されていれば

手元で素早くエアーの出力を調整出来ますので

大変助かるツールです

ボタン式レバー(ダブルアクションタイプ)

こちらは

  • ニードルの動き
  • エアー圧の調整

を担当してくれているパーツになります

ボタン式レバーの役割

レバーを押し込む量によってエアーの出る量を調整出来る

・小さく押せばエアーも小さく出る

・大きく押せばエアーも沢山出る

エアブラシの中を見てみますと

ニードルとレバーの下に金属の筒が入っております

こちらを押し込む量によってエアーの出る量を

調整出来ます

空気量を調整する大切なパーツになりますので動きが渋くなってきましたら

こちらにのみグリスを塗布致しましょう

ボタン式レバーを引く

こちらはレバーを引くことによって

こちらで塗料の噴射量も調整出来ます

塗り方としましては

  • 大きくレバーを引けば大きく塗装出来る
  • 小さくレバーを引けば小さく塗装出来る

となります

エアブラシのお尻の方を確認して頂きたいのですが

こちらのダイヤルを締め込む事によって

エアブラシのニードルの動きを制限できる様になっております

例えばエアブラシテクニックの一つに

「細吹き」

という手法があります

エアブラシのレバーをほんの少しだけ引いた状態で

文字や絵を書く手法なのですが

こちらの手法の調整を指先だけでやるとなると

常に一定の引き具合でレバーを引いて

固定しないといけませんので

すごく大変ですし、とても疲れます

そこでエアブラシのお尻にあるダイアルを締め込んで

一定数しか引けなくしておけば

いつでも同じ吹き方が出来て

大変楽に塗装ができる様になります

カップ

こちらは塗料を入れる場所になります

エアブラシの上に付いてるタイプと

エアブラシの下に付いてるタイプなどがあります

そしてエアブラシと一体型のタイプと

別々になっているタイプがありますが

カップが取り外せる方が掃除しやすいとは思いますが

カップをねじ込む場所に塗料が入り込んでしまうと

それはそれで掃除が面倒なので一長一短です

こちらのパーツは主に

  • 埃の侵入防止
  • うがい時の塗料の飛び散り防止
  • 薄め液や塗料の蒸発を防止

などを担ってくれるパーツになります

蓋を付けた方が良いのですが

私的に一つだけデメリットがございます

これは蓋を外して確認すれば良いだけなので

皆様は特に気にしなくて大丈夫です


以上の点がエアブラシを扱う際の注意点や

パーツの役割になります

書き出してみると結構色々注意することがありましたね〜

エアブラシに種類があって

そこから更に色々パーツで種類分けされて・・・

選ぶのにとっても難儀しますね

大事なのは塗装を楽しむことなので

これがいい!で選ぶのも

本当にありだと思います

用途に合わせてお選びくださいませ😌