ミラークローム塗装は下地が命!
失敗しない下地づくりと吹き方の完全ガイド
「買ってそのまま塗ったらなんかくすんだ…」それ、下地が原因です。ミラークロームで鏡のような仕上がりを出すには、塗る前の準備がすべてを決めます。
1なぜミラークロームは「下地」でそんなに変わるの?
普通のシルバー塗料と違い、ミラークロームの粒子は極めて薄くフラットな形状をしています。この粒子が整列して並ぶことで、光を正反射してメッキのような輝きが生まれます。
ミラークロームは下地の表面状態をそのまま反映します。塗装面に少しでも凸凹・波打ちがあると、粒子がバラバラに並んでしまい、くすんだ仕上がりになります。
2ミラークロームの基本知識 ── 希釈は絶対NG!
ミラークロームのボトルラベルには重要なことが書いてあります。「薄めずそのままご使用ください」。エアブラシにすぐ使える濃度に最初から調整されているため、薄めると粒子が分離して輝きが激減します。
- 希釈しない ── 原液のままエアブラシに入れる。薄めると輝きが落ちる
- エア圧は低め ── 高圧で吹くと粒子が飛び散り、ムラになりやすい
- 洗浄は念入りに ── 粒子が細かいためカップに残りやすい。毎回しっかり洗う
3ミラークロームに向いているパーツの選び方
ミラークロームは表面が滑らかで硬いパーツほど美しく仕上がります。柔らかい素材や、ゲート跡・パーティングラインが残ったパーツは輝きが出にくいです。
| パーツの状態 | ミラークローム向き | 理由 |
|---|---|---|
| 平滑・硬い面 | ◎ 最適 | 粒子がきれいに整列して鏡面になる |
| ゲート跡あり | ✕ NG | 凸凹が反射してムラが目立つ |
| スジ彫りあり | △ 注意 | 溝にたまって輝きが変わる |
| 軟質素材 | ✕ NG | 表面が均一にならず粒子が乱れる |
| サフ後研ぎ出し済み | ○ 良好 | 表面が整っていれば十分な鏡面が出る |
ゲート跡は必ずヤスリ(400→800→1000番)で処理し、表面を滑らかに整えてからミラークロームを塗ると輝きが大幅にアップします。
4下地はEXブラック一択! ── 最高の鏡面を引き出す
EXブラック(GX2)はきめ細かい黒塗料で、塗ると表面がツルツルに仕上がります。ミラークロームの下地として最高の相性で、黒い背景にミラー粒子が乗ることで輝きが最大化されます。
EXブラックは通常のブラックより粒子が細かく、乾燥後の表面が非常に滑らかになります。この「鏡のような黒面」がミラークロームの粒子を整列させる土台になります。白下地では同じ輝きは出ません。
5ミラークロームの吹き方 ── エアブラシのコツ
下地が完璧に仕上がったら、いよいよミラークローム本塗装です。ここでの操作がメッキ感を決定づけます。
- 希釈なしで原液をそのまま使う
- エア圧は低め(0.08〜0.12MPa程度)。圧が高すぎると粒子が乱れる
- 距離を近めに(8〜12cm)。遠すぎるとミストが乾いてざらつく
- 薄く何度も重ね塗り。1回で厚く吹くと輝きが落ちる
- 塗り終わったら絶対に触らない。指紋でアウト
ミラークロームはラッカー系なので、ラッカー薄め液でカップを繰り返し洗浄します。粒子が細かく残りやすいので、いつもより念入りに洗ってください。洗浄が不十分だと、次に使う塗料にミラークロームが混ざって色がくすんでしまうことがあります。
6仕上げのEXクリア ── 保護するときの重要注意点
ミラークロームはデリケートで、クリアコートの種類を間違えると輝きが一瞬で消えます。保護する場合は必ずラッカー系クリアを選んでください。
ラッカー系。輝きを損なわず保護できる。吹き方は薄く遠目から。
溶剤がミラークロームを侵食し、メッキ感が完全に消える。絶対NG。
EXクリアは極薄で遠めから(15cm以上)霧状に重ねていきます。一度に厚く吹くと溶剤がミラークロームに当たりすぎてくすむので、「乗っけるだけ」のイメージで慎重に。
7応用編:キャンディ塗装との組み合わせで宝石感UP!
ミラークロームの上にクリアカラーを重ねると、本物の宝石のようなキャンディ仕上げが実現できます。ミラークロームの圧倒的な輝きがベースになるので、通常シルバーよりはるかに透明感のある仕上がりになります。
- EXブラック下地 → ミラークローム本塗装まで完了させる
- ミラークロームが完全乾燥したことを確認(1〜2時間待つ)
- クリアカラー(タミヤX-27クリアレッド等)を薄めて遠めから少しずつ重ねる
- 最後にEXクリアで全体を保護して完成
📝 まとめ ── ミラークロームを活かす3つの鉄則
- 🪞 表面処理が命 ── ゲート跡・パーティングラインをヤスリで消してから塗装
- ⚫ EXブラック一択 ── 白やグレーではなく必ずEXブラックで下地を作る
- 🚫 希釈しない ── ミラークロームは原液そのままエアブラシへ。薄めると即アウト
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