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「なんか曇る…」キャンディ塗装の失敗は下地で9割決まる【初心者向け完全ガイド】

キャンディ塗装の下地が9割!サーフェイサー&シルバーの正しい塗り方【初心者向け完全解説】
キャンディ塗装完成のレッドボディ
🎨 下地塗装編

キャンディ塗装の下地が9割!
サーフェイサー&シルバーの正しい塗り方

なな福チャンネル | プラモデル塗装 | 初心者向け

「キャンディ塗装したのにイマイチ輝かない…」その原因、ほぼ100%が下地の失敗です。サーフェイサーEVOブラック→ブライトシルバーの正しい順番と塗り方をマスターすれば、宝石のような仕上がりが手に入ります!

▲ 動画で手順を確認したい方はこちら。記事では図解+写真でさらに詳しく解説しています。

📋 この記事でわかること

  • キャンディ塗装で下地が重要な理由(図解つき)
  • サーフェイサーEVOブラックを選ぶべき理由
  • サーフェイサー → ブライトシルバーの正しい手順
  • シルバーの「荒吹き→大吹き」テクニック
  • 塗り回数で変わる仕上がりの違い比較

1キャンディ塗装の仕上がりは「下地」で9割が決まる

キャンディ塗装はクリアカラーを重ねて色を作り出す技法ですが、どれだけ丁寧にクリアカラーを塗っても、下地が悪ければ台無しになります。光はクリアカラーを透過してシルバー層で反射するため、シルバーの品質=キャンディの輝きに直結するのです。

さらに、シルバーの下に何を塗るかでシルバーの発色も大きく変わります。プラ地のままシルバーを塗るより、黒いサーフェイサーを入れてからシルバーを塗ると、シルバーの粒子が引き締まって輝きが増すことが知られています。

🏗️ キャンディ塗装の正しい層構造
☀️ 光 ① トップコート(光沢クリアー) ② クリアカラー(クリアレッド等)← 色の決め手 ③ ブライトシルバー ← 輝きの源! ④ サーフェイサーEVOブラック ← 今回の主役! ⑤ プラスチック本体 透過→反射→輝き ❌ 黒サフなし(プラ直接) シルバーが白っぽく浮く ✅ 黒サフあり(今回) シルバーが締まって輝く
❌ 下地なし(プラ直接シルバー)
プラの色が透けてシルバーが白っぽくなる。キャンディを重ねても色が浅く、安っぽい仕上がりになりがち。
✅ 黒サーフェイサー+シルバー
黒がシルバーの粒子を引き締め、深みのある輝きに。キャンディを重ねたときの色の鮮やかさと深みが段違い!

2今回使用する下地材料

キャンディ塗装の下地には様々な選択肢がありますが、動画では「サーフェイサーエヴォブラックが一番塗りやすくていい下地になります」と紹介されています。なぜこれがベストなのかを解説します。

ガイアノーツ サーフェイサーEVOブラック
「サーフェイサーエヴォブラックが一番塗りやすくていい下地になります」——動画で推薦されたガイアノーツの定番サーフェイサー
🖤 サーフェイサーEVOブラック
ガイアノーツ製。塗りやすさ・均一性・乾燥後のしっとりとした黒がキャンディ下地として最適。粒子が細かく表面をきれいに整えてくれる。
⚪ ブライトシルバー
ガイアノーツ製の超高輝度シルバー。黒サーフェイサーの上に重ねることでシルバーの粒子が際立ち、キャンディの発色が最大化される。
💡 なぜブラックのサーフェイサーを使うのか?

シルバー塗料は半透明なため、下地の色が透けて見えます。白や灰色の下地だとシルバーが「白っぽく・淡く」仕上がりますが、黒の下地だとシルバーの粒子がキリッと引き締まって深みが出ます。これがキャンディ塗装を美しく仕上げる最初の秘訣です。

3STEP 1|サーフェイサーEVOブラックを塗る

まず最初に行うのが、ブラックのサーフェイサーをボディ全体に吹き付ける工程です。サーフェイサーには「表面の傷を埋める」「塗料の密着性を上げる」「下地色を統一する」という3つの役割があります。

希釈と吹き方

サーフェイサーを希釈する
サーフェイサーは専用の小瓶で希釈して使用。適切な濃さにすることで均一に吹けます
  • 希釈:サーフェイサー1に対して溶剤1〜1.5程度。水のようにサラサラにはせず、少し粘りが残る程度が◎
  • エア圧:0.1〜0.12MPaで均一に。薄めのパスを2〜3回重ねる
  • 吹き方:一定速度で動かし続け、一箇所に止まらない。全方向から均一に塗布する
  • 乾燥:完全乾燥まで20〜30分以上待つ(ラッカー系)
サーフェイサーブラック塗装完了
「しっとりとした黒になりましたね」——サーフェイサーEVOブラックを塗り終えた状態。均一で深みのあるマットブラックに仕上がっています
✅ 理想の仕上がり「しっとりとした黒」

サーフェイサー塗装後の理想的な状態は「しっとりとした黒」。ツヤが出すぎず、かといってザラザラでもない、均一なマットブラックです。ムラや塗り残しがあれば、この段階でもう一度薄く吹いて修正しましょう。

4STEP 2|ブライトシルバーを塗る

黒サーフェイサーが完全に乾いたら、いよいよキャンディ塗装の輝きの源となるブライトシルバーを塗ります。このシルバーの塗り方がキャンディの最終的な美しさを決定するため、最も重要な工程です。

ブライトシルバー塗装開始・黒が透けて見える
「下の黒が見えるから」——シルバーを塗り始めた段階。黒いサーフェイサーが透けて見えるくらい薄めに塗るのが最初のポイント

シルバー塗装の「2段階テクニック」

動画で紹介されている塗り方のコツは「ざっくばらんに塗った後に大きく塗る」2段階方式です。

第1段階
「荒吹き」——全体に薄くファーストコート
まず全体を「ざっくばらん」に薄く1パス吹きます。完璧に塗ろうとせず、黒がうっすら透けるくらいの薄さでOK。全体への下塗りとして均一のベースを作るイメージです。完全乾燥後に次のステップへ。
第2段階
「大吹き」——広いストロークで均一に重ねる
荒吹きの後は「大きく塗る」——つまり広いストロークで流れるように重ねます。細かく往復せず、大きなひと流れでパスするイメージ。これにより粒子の向きが揃い、シルバーの輝きが最大化されます。
ざっくばらんに塗った後に大きく塗る
「ざっくばらんに塗った後に大きく塗った方」——2段階テクニックで塗装中。小刻みな動きではなく、大きなストロークで仕上げているのがわかります
⚠️ シルバーは「同じ回数・同じ方向」が鉄則

「同じ回数を同じ吹き方で塗った方が」均一な仕上がりになります。面ごとにパス数や角度がバラバラだと、キャンディを重ねたときに色ムラとして現れてしまいます。必ず全面を同じ回数・同じスピード・同じ角度で塗り揃えましょう。

ブライトシルバー塗装 上から見た様子
シルバーをしっかり重ねた状態。均一で美しいメタリックシルバーが完成。この品質がキャンディ仕上がりを左右します

5塗り回数で変わる仕上がりの比較

シルバーの塗り回数によって輝き方が変わります。動画では「こっちは2回塗りました」と比較しながら解説されています。

シルバー2回塗り
「こっちは2回塗りました」——2回塗りのボディ。シルバーがしっかり乗って均一な輝きに
シルバー塗装完成
「シルバー塗装ですね」——完成したシルバー下地。この状態からクリアカラーを重ねます
項目 1回塗り 2〜3回塗り(推奨)
隠蔽性 黒が透けて見える部分あり 均一に覆われている
輝き 粒子が少なく反射が弱い 粒子が揃って輝きが強い
キャンディ発色 色が薄くムラになりやすい 鮮やかで深みのある発色
乾燥時間 短い 各コートの間に20分以上
おすすめ度 △ テスト時のみ ◎ これが正解

6下地塗装の全工程フロー

1
ボディの洗浄・脱脂
ゲート処理・パーティングライン処理を終えたボディを中性洗剤で洗い、完全に乾燥させる。油分や指紋が残っていると塗料が弾きます。
2
サーフェイサーEVOブラックを塗布(1〜2回)
希釈したサーフェイサーを薄く均一に全体へ。乾燥後に「しっとりとした黒」になっていればOK。完全乾燥まで30分以上待機。
3
ブライトシルバー「荒吹き」(ファーストコート)
ざっくりと全体を薄く1パス。黒が少し透けるくらいの薄さで。完全乾燥まで20〜30分待つ。
4
ブライトシルバー「大吹き」(セカンドコート以降)
広いストロークで流れるように全体へ均一に。同じ回数・同じ角度で全面を揃える。計2〜3回で均一なシルバーに。
5
完全乾燥後、クリアカラー工程へ
ラッカー系なら1時間以上の乾燥を推奨。この下地が完璧であれば、クリアカラー工程(別記事参照)で必ず美しいキャンディが完成します!
✨ 下地完成!次はクリアカラー工程へ

ここまでの下地工程が完璧に仕上がれば、あとはクリアカラーを重ねるだけ。クリアカラーの塗り方は「キャンディ塗装のクリアカラーは要注意!」の記事で詳しく解説しています。

7必要な道具・材料

下地塗装に必要なアイテムをそろえればすぐに始められます!この下地セットが整えば、キャンディ塗装の完成度は約束されたも同然です。

🛒 下記のアイテムをそろえるだけで、プロ級の下地が完成します!
ガイアノーツ サーフェイサーEVO ブラック GS-03
★ 今回の主役・サーフェイサー
ガイアノーツ サーフェイサーEVO ブラック 50ml
「一番塗りやすくていい下地」と動画で絶賛。細かい粒子で表面が均一に整い、シルバーの発色を最大限に引き出す。キャンディ塗装を始めるならまずこれ。
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ガイアカラー ブライトシルバー No.009
★ キャンディの輝きを決めるシルバー
ガイアノーツ ブライトシルバー
黒サーフェイサーの上に重ねるとシルバーの粒子が引き締まって別格の輝きに。キャンディ仕上がりの9割はこのシルバーの品質で決まると言っても過言ではない。
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タミヤ SX0.3D エアブラシ
エアブラシ
タミヤ エアーブラシライトシリーズ No.1 スパーマックス SX0.3D
ダブルアクション・カップ式。0.3mmノズルでサーフェイサーもシルバーも霧粒均一に吹ける。過去1か月で50点以上売れた大人気モデル。
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GSIクレオス L7 コンプレッサー
コンプレッサー(必需品)
GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサーL7 圧力計付セット PS307
圧力計で0.1MPaを正確にコントロールできるからサーフェイサーもシルバーも均一に仕上がる。静音設計で深夜でも使えます。
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塗装スタンド ターンテーブル
サポートツール
スプレーワーク塗装スタンドセット 回転ターンテーブル
ボディを360°回転させながら全面均一に吹けるから、サーフェイサーもシルバーもムラなし。持ち替えによる指紋・色ムラも防げます。
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ガイアカラー薄め液 T-01L 1000ml
希釈・洗浄
ガイアノーツ T-01L ガイアカラー薄め液 1000ml
サーフェイサー・シルバー両方に対応するラッカー系溶剤。適切な希釈でムラのない均一吹きを実現。エアブラシの洗浄にも使えてコスパ◎
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8よくある質問 FAQ

サーフェイサーは必ず黒でないといけませんか?
キャンディ塗装に限れば黒が最もおすすめです。グレーや白でも下地として機能しますが、黒の方がシルバーの粒子が引き締まって最終的なキャンディの発色が鮮やかになります。動画でも「サーフェイサーエヴォブラックが一番塗りやすくていい下地」と断言されています。
サーフェイサーなしでシルバーを直接塗っても大丈夫ですか?
技術的には可能ですが、キャンディ塗装では強くおすすめしません。サーフェイサーなしだとシルバーがプラの色に影響されて白っぽく浮いてしまい、クリアカラーを重ねても色が濁りがちです。サーフェイサーに5分の手間をかけるだけで仕上がりが劇的に変わります。
シルバーは何回塗ればいいですか?
動画では2回塗りが紹介されています。1回目(荒吹き)で全体をカバーし、2回目(大吹き)で均一に仕上げるのが基本です。黒が完全に見えなくなり、全体が均一なシルバーになればOK。塗りすぎると粒子が潰れて輝きが落ちるので3回を超えないようにしましょう。
シルバーを塗った後、どのくらい乾燥させればいいですか?
ラッカー系の場合、最低でも1時間以上、できれば一晩(8〜12時間)置くのが理想です。シルバーが完全に乾燥していない状態でクリアカラーを吹くと、溶剤でシルバー層が溶けてムラになることがあります。焦りは禁物!
ブライトシルバー以外のシルバーでも大丈夫ですか?
他のシルバーでもキャンディ塗装は可能ですが、輝きの強さが変わります。ガイアノーツのブライトシルバーはキャンディ下地専用と言えるほど高輝度で、クリアカラーとの相性も抜群。Mr.カラーのEXシルバーも人気の代替品です。粒子が粗いシルバーはキャンディには不向きです。
缶スプレーのサーフェイサーではダメですか?
缶スプレーでも一定の効果はありますが、エアブラシの方が薄く均一に吹けるためキャンディ下地には向いています。缶スプレーは厚塗りになりやすく、表面のテクスチャーが粗くなりがちです。エアブラシ環境があるなら必ずエアブラシを使いましょう。

9まとめ——下地3か条

🎨 キャンディ塗装・下地成功の鉄則

  • サーフェイサーは黒(EVOブラック)を使う——白・グレーよりシルバーが断然引き締まる
  • 「しっとりとした黒」になるまでサーフェイサーを均一に塗る
  • シルバーは「荒吹き→大吹き」の2段階で均一に仕上げる
  • 同じ回数・同じ吹き方・同じ角度で全面を揃えることが色ムラ防止の鍵
  • 各工程の間は必ず完全乾燥を待つ——焦りが最大の失敗原因

下地工程は地味に見えて、実はキャンディ塗装の成否を決める最重要工程です。この記事の手順通りにサーフェイサー→シルバーを仕上げれば、次のクリアカラー工程で必ず美しいキャンディが完成します。

🎬 キャンディ塗装シリーズを動画で詳しく解説中!

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