プラモデル塗装について

【結論あり】水性トップコートで研ぎ出しはできる?失敗しない5つのコツを徹底解説

【結論あり】水性トップコートで研ぎ出しは可能?注意点を徹底解説
水性トップコートで研ぎ出しは可能か

【結論あり】水性トップコートで研ぎ出しは可能?
失敗しないための注意点を徹底解説

なな福の塗装屋さん監修 | 初心者向け塗装ガイド
水性トップコートって研ぎ出しできるの?
「光沢感が出ない…」「研いだら塗面がボロボロになった…」

そんな悩みを抱えていませんか?

結論:水性トップコートでも研ぎ出しはできます。
ただし、溶剤系と同じ感覚でやると失敗します。
この記事では、失敗する原因と成功させるコツを動画とあわせて解説します。
この記事の結論
水性トップコートで研ぎ出し「できる!」

水性トップコートとは?

水性トップコートとは、プラモデルや模型の最終仕上げに塗る保護コート(クリア層)のことです。塗装面を傷やほこりから守り、つやの調整(光沢・半光沢・つや消し)もできます。

溶剤系(ラッカー)のトップコートと異なり、臭いが少なくて扱いやすいのが大きな特徴。代表的な製品はGSIクレオスの「水性プレミアムトップコート」や缶スプレータイプの「水性トップコート」です。

種類臭い研ぎ出し乾燥時間扱いやすさ
水性トップコート 少ない 条件付きで可 やや遅め 初心者向き
ラッカークリアー 強い やりやすい 速乾 換気が必要
GSIクレオス 水性トップコート 光沢 缶スプレー

▲ 動画で使用する GSIクレオス「水性トップコート(光沢)」缶スプレー。研ぎ出しには必ず光沢タイプを選ぶ

研ぎ出しとは?(初心者向け)

「研ぎ出し」とは、クリア層を厚く塗った後に耐水ペーパーやコンパウンドで磨き、ピカピカの鏡面仕上げにするテクニックです。カーモデルなどで特によく使われます。

ざっくり説明すると「塗りっぱなしのザラザラな表面」→「ヤスリで均す」→「コンパウンドで磨く」→「鏡のようにツルツルにする」という工程です。

デカール(水転写シール)の段差をなくし、まるで塗装だけで仕上げたような滑らかな表面が作れます。

結論:水性トップコートでも研ぎ出しはできる

動画の中でも明言されていますが、「水性トップコートでも研ぎ出しは可能」です。

ただし、ラッカークリアーと比べると乾燥が遅く、膜が柔らかいという特性があります。これを知らずに作業すると、ツヤが出なかったり塗面が荒れたりします。

逆に言えば、正しい手順と十分な乾燥時間を守れば、水性でも美しい鏡面仕上げは十分可能です。

水性トップコートで研ぎ出し後に光沢が出たカーモデル

▲「ええ、思いっきりツヤが出てます」——動画内で実際に水性トップコートでの研ぎ出し結果を確認しているシーン

失敗するよくある原因

① ツヤが出ない

水性トップコートで光沢感が出ない主な原因は塗膜が薄すぎることです。1〜2回塗りでは研ぎ出しに十分な厚みが得られません。最低でも3〜4回の重ね塗りが必要です。

缶スプレーを近距離から厚塗りしすぎると「ゆず肌」になります。距離と塗り回数を分けて薄く重ねましょう。

② 研ぎ出し時に塗面が荒れる・傷が深くなる

これは乾燥が不十分なまま研ぎ作業を始めた場合に起きます。水性塗料は乾燥が遅く、表面が乾いていても内部がまだ柔らかい状態のことがあります。

また、ヤスリの番手が低すぎる(1000番以下)と深い傷が入ってしまいます。

「乾いたかな?」と思ってもさらに24時間以上待つのが鉄則。急ぐと後悔します。
光沢タイプと半光沢タイプのカーモデル比較

▲ 左(赤)が光沢コート、右(青)が半光沢コート後の状態。「半ツヤですね、ちゃんとツヤが消えるのすごい」——研ぎ出しには光沢タイプが必須

成功させる5つのポイント

1

光沢タイプを選ぶ

研ぎ出しには必ず光沢(グロス)タイプを使用してください。つや消し・半光沢には研磨剤が入っており、研ぎ出しに適しません。

2

十分な厚みを確保する(3〜4回重ね塗り)

薄く3〜4回に分けて重ね塗りします。1回ごとに10〜15分乾かし、最後のコートから最低24時間(理想は48時間以上)乾燥させましょう。

3

ヤスリは2000番以上からスタート

いきなり粗いヤスリを使うと取り返しのつかない傷が入ります。2000番→3000番→5000番→8000番の順に丁寧に番手を上げていきます。

4

水をつけながら作業する

耐水ペーパーを使うときは少量の水をつけながら研ぎます。これで目詰まりを防ぎ、塗面への負荷も減らせます。

5

仕上げはコンパウンドで磨く

ヤスリがけの後はコンパウンドで仕上げます。「細目→仕上げ目」と2段階で磨くと美しい鏡面が出ます。

研ぎ出しの手順ステップ

水性トップコート研ぎ出しの全工程をまとめます。

下地を整える

デカールや塗装面のゴミ・段差を確認。デカールを貼ったあとはしっかりと密着させておく。

光沢水性トップコートを重ね塗り(3〜4回)

スプレー缶の場合は距離20〜25cmを保ち、薄く広く。1回ごとに十分乾燥(15分以上)。最終コート後は最低24時間乾燥。

耐水ペーパーで表面を均す

2000番→3000番の順に水をつけながら軽く研ぎます。力を入れすぎず、一定方向ではなくランダムに動かすのがコツ。

4000番のヤスリでカーモデルを研いでいるシーン

▲「いつもの4000番とコンパウンドでいきます」——ヤスリの番手を確認しながら丁寧に研ぐ。動画では4000番からコンパウンドへ移行

コンパウンド(細目)で磨く

布かスポンジにコンパウンドをつけ、円を描くように磨きます。表面の白みが取れてきたら完了のサイン。

コンパウンド(仕上げ目)で最終磨き

さらに細かい仕上げ目コンパウンドで磨き上げれば、鏡のような光沢面の完成です。

コンパウンドで磨いた後に肌が滑らかになったカーモデル

▲「肌も綺麗に戻りました」——コンパウンドで磨き上げた後、塗面のザラつきが消えて滑らかな光沢面が復活

水性トップコートで研ぎ出し完成したカーモデルと缶スプレー

▲ 完成。水性トップコート缶スプレーを使って研ぎ出しを実践した結果、しっかりとした光沢感が出ている

🛒 研ぎ出しに必要なおすすめ道具

研ぎ出しを成功させるために必要な道具を紹介します。動画で使用されている製品を中心にまとめました。

★ 動画使用 — GSIクレオス 新水性ホビーカラー クリアー(透明)光沢
GSI Creos 新水性ホビーカラー クリアー (透明) 光沢
動画内で実際に使用。デカールのコーティングや研ぎ出しのベースとして最適な水性クリアー。
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★ 動画使用 — GSIクレオス 水性ホビーカラー うすめ液 中 110ml
GSI Creos 水性ホビーカラーうすめ液 中 110ml
水性塗料の希釈・洗浄に。エアブラシのカップ洗浄にも使える水性専用うすめ液。
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★ 動画使用 — GSIクレオス 水性プレミアムトップコートスプレー 光沢 88ml
GSIクレオス Mr.トップコート 水性プレミアムトップコートスプレー 光沢 88ml
缶スプレータイプの光沢トップコート。研ぎ出しには必ずこの「光沢」タイプを選ぶこと。
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★ メイン塗料 — GSIクレオス 水性ホビーカラー クリアー 光沢(楽天・Yahoo)
★ ヤスリ(必須) — 神ヤス! スポンジ布ヤスリ
★ コンパウンド — タミヤ コンパウンド 3点セット
缶スプレーで迷ったら — GSIクレオス 水性トップコート
ステップアップしたい人へ — GSIクレオス リニアコンプレッサーL7
磨き布 — マイクロファイバークロス
価格は変動しますので購入前に最新情報をご確認ください。

よくある質問

ラッカークリアーでないと研ぎ出しはできませんか?
できます。水性でも乾燥時間を守り正しい手順を踏めば問題ありません。ただし乾燥時間はラッカーより長めに取る必要があります。
何回塗れば研ぎ出しできる厚みになりますか?
最低3〜4回の重ね塗りが目安です。1回の塗りは薄く均一にして、乾燥を挟みながら重ねていきます。
缶スプレーとエアブラシ、どちらが研ぎ出しに向いていますか?
エアブラシのほうが均一な厚みを管理しやすく、仕上がりが安定します。ただし缶スプレーでも十分可能です。距離とスピードを意識して吹きましょう。
乾燥中に白く曇ってしまいました。対処法は?
湿度が高いとかぶり(白化)が起きます。湿度60%以下の環境で作業するか、乾燥後に光沢コートを重ねることで改善する場合があります。
研いだら白っぽくなってしまいました
ヤスリの傷が残っている状態です。番手が粗い傷はより細かい番手で消してから、コンパウンドで仕上げてください。焦らず順番に番手を上げるのが大切です。

✅ まとめ

  1. 水性トップコートでも研ぎ出しは可能。ラッカーと同じ感覚は禁物。
  2. 必ず光沢タイプを選ぶ。つや消し・半光沢はNG。
  3. 3〜4回の重ね塗りで十分な厚みを確保する。
  4. 最終コート後は最低24〜48時間以上乾燥させる(これが最重要)。
  5. ヤスリは2000番以上から。粗い番手は使わない。
  6. コンパウンドは細目→仕上げ目の2段階で磨く。

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