プラモデル塗装について

【失敗しない】デカールの[シミ上がり]完全対策ガイド

【失敗しない】デカールの[シミ上がり]完全対策ガイド
お悩み相談|塗装トラブル解決

【失敗しない】デカールを貼った後に起こる
[シミ上がり・色被り]の原因と完全対策ガイド

ガイアノーツ蛍光塗料とデカールとカーモデル
実際の検証映像から抜粋
「デカールを貼ってクリアを吹いたら、下の蛍光ピンクが染み出してきた…
「白いデカールが変色して汚くなってしまった」
「何度やっても同じ失敗をする」

これは蛍光塗料の「シミ上がり(色被り)」が原因です。
結論:ガイアノーツの蛍光塗料は染料タイプのためデカール・クリアを侵食しやすいという特性があります。 ミスターホビーの蛍光カラー(顔料タイプ)に切り替えることで、この問題は大幅に改善できます。

▲ なな福の塗装屋さん|実際の作業映像はこちら

今日のテーマ:デカール貼った際のシミ上がりの原因は
今回のテーマ「デカールを貼った際のシミ上がりの原因」。なな福さんが実際に検証します
📋 この記事でわかること
① そもそもシミ上がり(色被り)とは何か
② 使用塗料(ガイアノーツ蛍光)と原因の関係
③ 染料 vs 顔料の違いをわかりやすく解説
④ スプーンを使った実験で視覚的に比較
⑤ シミ上がりを防ぐ正しい手順と代替塗料
⑥ おすすめ商品紹介(アフィリエイト)

今回の検証に使った材料

ガイアノーツ蛍光塗料の瓶とカーモデルとデカール
今回の検証で使用した材料一覧。左からガイアノーツ クリアレッド・マゼンタ・蛍光ピンク、水性ホビーカラー、そしてデカールシート

動画で使用した材料は以下の通りです。 注目してほしいのはガイアノーツの蛍光塗料(クリアレッド・マゼンタ・蛍光ピンク)です。 これらが今回のシミ上がりの主役となります。

ガイアノーツ塗料とアルティメットホワイト
ガイアノーツの蛍光塗料に加えてアルティメットホワイトも使用。下地処理の白を加えて検証します
水性ホビーカラーH-92クリアオレンジ
水性ホビーカラー H-92(クリアオレンジ)も使用。顔料タイプとの比較対象になります

塗装工程|蛍光色グラデーション→デカール貼り

シミ上がりを検証するために、カーモデルのボディを ガイアノーツの蛍光塗料(ピンク・レッド系)でグラデーション塗装します。 このカラフルなボディにデカールを貼り、クリアを吹いたらどうなるか…というのが今回の実験です。

エアブラシで蛍光ピンクを塗装中
エアブラシで蛍光ピンクをグラデーション塗装中。「蛍光ピンク・マゼンタ・オレンジ」を塗り分けていきます

デカールを貼る

ピンク&イエローのボディにデカールを貼り付け中
ピンク&イエローに塗り分けたボディにデカールをピンセットで貼り付け中
デカールを全面に貼り終えた状態(上面)
全デカールを貼り終えた状態(上面)。MAT-1のナンバーが映える鮮やかなボディ
デカールを貼り終えたカーモデル(側面)
デカールを全面貼り終えた状態(側面)。「さあ、これにクリアを吹いてみたら…」
⚠️ 【必読】ガイアノーツ蛍光塗料に関する重要な注意事項
ガイアノーツの蛍光塗料は「染料」を使用しており、クリア層やデカールに非常に侵食しやすい特性があります。

以下の状況では特にシミ上がりが発生しやすいです:
  • ガイアノーツ蛍光塗料の上にデカールを貼る場合
  • ガイアノーツ蛍光塗料の上からクリアを塗装する場合
  • クリアが完全乾燥する前に重ね塗りした場合

デカール・クリア仕上げが必要な場合は「ミスターホビーの蛍光カラー(顔料タイプ)」を使用しましょう。

スプーンで実験!シミ上がりを視覚的に確認

動画ではカーモデルだけでなく、クリアスプーンを使ったわかりやすい比較実験も行っています。 スプーンにガイアノーツ蛍光塗料(クリアレッド)を塗装し、デカールを貼ってクリアを吹くと…

クリアスプーンを使った実験の準備
「ここにクリアを塗ってみましょう」——クリアスプーンで実験準備。小さいサンプルで視覚的に確認します

クリアを吹いたらどうなる?

クリアを吹く前のスプーン2本比較
クリア前(デカールがきれいな状態)
クリアを吹いた後にシミ上がりが発生したスプーン
クリア後 → シミがじわじわ広がる!
「こういうことが起きてきちゃうんですよね」——左はデカール周辺に染料成分が滲み出した状態
⚠️ こんな症状が出たらシミ上がり
  • デカール周辺の塗面が蛍光色でじわじわ染まってくる
  • デカールの白い部分がピンクや赤に変色してしまう
  • クリアを重ねるたびに表面がサラサラ・ざらざらになる
  • 光沢が出るはずのデカール上がくすんで見える

実際に起きたシミ上がりの結果

クリア塗装後にシミ上がりが発生したカーモデルとスプーンの比較
クリアを吹いた後の結果。カーモデルとスプーンの両方でシミ上がりを確認。デカール周辺に蛍光成分が滲み出しています

クリアをしっかり吹くほど、ガイアノーツ蛍光塗料の染料成分が溶剤に溶け出し、デカールを突き抜けて表面に出てきます。 古いデカールは台紙が劣化しているため、さらにシミが出やすい傾向があります。

原因解説|染料タイプ vs 顔料タイプの違い

シミ上がりの根本的な原因は塗料の成分の違いにあります。 同じ「蛍光カラー」でも、染料タイプ顔料タイプでは性質がまったく異なります。

項目 ガイアノーツ蛍光(染料) Mr.ホビー蛍光(顔料)
発色 非常に鮮やか 鮮やか
溶剤への溶け方 再溶解しやすい 粒子として定着
クリア上塗り シミ上がりが発生 比較的安定
デカールとの相性 侵食リスク高 問題が出にくい
デカール上の重ね塗り 色が滲み出る 安定して重ねられる
🔬 なぜ染料は侵食するのか?
染料は分子レベルで溶剤に完全に溶け込んでいます。クリアを吹くとシンナー成分が下の蛍光染料を再び溶かし、デカールのフィルムを突き抜けて表面に浮き出します。これが「シミ上がり」の正体です。
顔料は溶剤に溶けず粒子として固まっているため、クリアを吹いても再溶解せず安定を保ちます。

解決策①|ミスターホビーの蛍光カラーへ切り替える

最も根本的な解決策は顔料タイプの蛍光カラーを選ぶことです。 ミスターホビー(GSIクレオス)の水性ホビーカラー蛍光シリーズは顔料ベースで、 クリア上塗りしてもシミ上がりが発生しにくい設計です。

✅ ミスターホビー 水性蛍光カラーの特徴
  • 顔料タイプでクリアを上塗りしてもにじまない
  • デカールとの相性が良好で変色リスクが低い
  • 蛍光効果は十分あり、発色も申し分なし
  • 水性なのでラッカークリアとの組み合わせも柔軟

解決策②|デカールを保護してクリアを重ねる正しい手順

綿棒でデカール周辺の状態を確認している様子
「こっちはちゃんとクリアな状態」と綿棒で確認。正しい工程を踏むとデカール周辺がクリアに保てます

ガイアノーツ蛍光塗料を使いたい場面でも、デカールを保護するクリア工程を挟むことでリスクを減らせます。

  • 1
    蛍光塗装後、水性クリアで薄くバリアを作る

    ガイアノーツ蛍光塗料が完全乾燥したら、水性クリアを薄く(砂吹き)して染料成分を封じ込めます。ラッカーより水性クリアの方がデカールへの影響が少なく安全です。

  • 2
    クリアが完全乾燥してからデカールを貼る

    クリアバリアが完全に乾燥(最低1時間以上)してからデカールを貼ります。マークセッター・マークソフターで曲面にもしっかり密着させましょう。

  • 3
    デカール乾燥後、まず「砂吹き」でデカールを固定

    いきなり厚く吹かず、最初は極薄のベールを被せるように砂吹きしてデカールを保護。クリアの溶剤がデカールを侵しにくくなります。

  • 4
    段階的にクリアを重ねてツヤを出す

    砂吹きが乾燥したら、ツヤが出るように本格的にクリアを重ねます。一度に厚く吹くと溶剤が多くなりシミ上がりが再発するリスクが上がるため、薄め×複数回が基本です。

  • 5
    十分乾燥させて研ぎ出しへ

    最終クリアは24時間以上乾燥させてからペーパーがけ→コンパウンドで磨き上げます。焦らず乾燥時間を確保することがトラブル防止の最大のポイントです。

完成したカーモデルの最終仕上がり
正しい工程を踏んで仕上げた最終状態。デカールが映える鮮やかな蛍光ボディが実現できています
🚨
クリアを吹いて保護しても、
染料の塗料はクリアを侵食して
シミ上がってきますのでご注意ください!

ガイアノーツの蛍光塗料(染料タイプ)は、クリアを塗装しても塗料成分がクリア層を溶かして表面に滲み出てきます。
デカールを貼る・クリア仕上げをする作品には、必ず「顔料タイプ」の蛍光カラーを使用してください。

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⚠️ 染料タイプ・デカール上の使用に要注意

発色は非常に美しいが、クリア・デカールへの侵食に注意が必要な塗料です。

✅ 顔料タイプ・ラッカー系蛍光ピンク

Mr.カラー C174 蛍光ピンク。ラッカー系顔料タイプでデカールとの相性が良い推奨品。

✅ 顔料タイプ・水性蛍光ピンク(最推奨)

水性ホビーカラー H99 蛍光ピンク。デカール・クリア仕上げに最も安心な顔料タイプの水性蛍光カラー。

🔵 クリア塗装|ガイアノーツ EX-クリアー

ガイアノーツ Ex-03 EX-クリアー。光沢仕上げに定評あるクリア塗料。ただし染料塗料との組み合わせは注意。

必須|デカール保護クリア UVカット光沢

GSIクレオス GGXクリアー UVカット光沢。退色防止で長期保管にも強い定番のデカール保護クリア。

必須|デカール密着 Mr.マークセッター

GSIクレオス Mr.マークセッター 40ml。デカールをしっかり密着させ、浮きからのシミ上がりを防ぎます。

必須|曲面密着 Mr.マークソフター

Mr.マークソフター。曲面へのデカール貼りに必須の軟化剤。デカールの浮き・シワを防いで美しく仕上がります。

よくある質問(FAQ)

ガイアノーツ蛍光塗料を使ってしまいました。今からでも対策できますか?
デカールを貼る前なら対策可能です。水性クリアを薄く砂吹きして塗料成分を封じ込め、完全乾燥後にデカールを貼りましょう。すでにデカールを貼ってしまった場合は、超薄希釈のクリアを少しずつ重ねるしかありませんが、完全な防止は難しいです。
ミスターホビーの蛍光カラーはガイアノーツより発色が劣りますか?
ガイアノーツの鮮やかさは確かに別格です。ただし、ミスターホビーの水性蛍光カラーも十分に蛍光効果があります。デカール・クリア仕上げが必要なカーモデルなら、仕上がりの安定性を優先してミスターホビーを選ぶのが正解です。
古いデカールと新しいデカールでシミ上がりの出方は違いますか?
動画内でも古いデカール(1993年製)と新しいデカールで検証しています。古いデカールはフィルムが劣化しているため染料が侵食しやすく、シミが出やすい傾向があります。出る出ないはデカールの特性にもよる、とのことです。
クリアを吹く前に水性とラッカーどちらを使えばいいですか?
デカールへの最初の保護吹きは水性クリアが安全です。ラッカーシンナーは強力でデカールを侵食するリスクがあります。水性クリアで保護した後、十分乾燥させてからラッカークリアで本仕上げするのが王道の手順です。
シミ上がりが起きてしまいました。リカバリーできますか?
残念ながらリカバリーは非常に困難です。クリアを重ねるほど染料が再溶解して悪化することが多いです。最終手段として「そのシミを模型の味として活かす」か、デカールを剥がして再トライするかの選択になります。次回から顔料タイプの蛍光塗料を選ぶことで防げます。

📝 まとめ:シミ上がりを防ぐ3か条

  1. 「染料タイプ」と「顔料タイプ」を見分ける。ガイアノーツ蛍光=染料、ミスターホビー蛍光=顔料(大まかな目安)。デカール・クリア仕上げをする作品では顔料タイプを選ぼう
  2. ガイアノーツを使う場合は水性クリアでバリアを作る。蛍光塗装→水性クリア薄吹き→完全乾燥→デカール貼りの手順が基本。この工程を省くとシミ上がりが起きやすい
  3. クリアは薄め×複数回が鉄則。一度に厚く吹くと溶剤が多くなりシミ上がりを誘発する。砂吹きからはじめて段階的にツヤを出していこう

失敗の原因がわかれば、対策は難しくありません。塗料選びを変えるだけで仕上がりは劇的に変わります。次の作品にぜひ活かしてください!

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