【失敗しない】デカールにクリアは何回塗ればいい?
研ぎ出しまでの完全手順解説
「研ぎ出しの前にクリアを厚塗りしたいけど、どうやるの?」
「デカールが縮んで失敗した…」
カーモデルのデカール貼り付け後、クリア塗装の回数で迷う人はとても多いです。多すぎると塗料のタレ、少なすぎると研ぎ出しで地が出てしまう。正解を知れば、ツヤツヤの鏡面仕上げは誰でも再現できます。
- 1回目:デカール保護のための薄い「ドライ気味」コート
- 2回目:しっかり乗せる「本塗り」コート
- 3回目:↑↓反復塗りで全体を均一に塗り込む
- 4回目以降:デカールとクリアの状態を確認しながら追加。研ぎ出しに必要な膜厚が出るまで継続
- 目安は最低4回、通常6〜8回。表面がフラットになれば研ぎ出しへGO!
使用クリア:ガイアカラー Ex-クリアー
動画内で使用しているのはガイアカラー Ex-クリアーです。ラッカー系の光沢クリアで、乾燥後の硬度が高く研ぎ出しに非常に向いています。希釈は専用のガイアカラー薄め液を使い、塗料:薄め液=1:1〜1.5程度が目安です。
乾燥後の塗膜が均一で硬く、ラプロスやコンパウンドで磨いたときにクラックが入りにくいのが特徴。デカールが縮みやすいMr.スーパークリアーとは違い、溶剤の浸透が比較的穏やかです。
エアブラシ設定:エア圧は 0.05 MPa が目安
クリアをデカールの上に吹く際のエア圧は0.05 MPa 付近が推奨です。エア圧が高すぎると溶剤の勢いが強くなり、デカールが縮んだり浮いたりするトラブルの原因になります。
デカールは塗料(溶剤)に侵食されると縮みます。特に最初の1回目はデカールが剥き出しの状態なので、薄め多めの塗料を弱いエア圧で「乗せる」意識が大切です。
クリア塗装の3ステップ手順
| 回数 | 目的 | 塗り方のポイント |
|---|---|---|
| 1回目 | デカール保護コート | ツヤを出そうとしない。全体に薄く・軽く・ゆっくり |
| 2回目 | 本塗りコート | 1回目より確実に乗せる。塗料をしっかり密着させる |
| 3回目 | 塗り込みコート | ↑↓↑↓の反復横跳び塗りで全体を均一に厚く塗り込む |
| 4回目以降 | 膜厚確保コート | デカールの段差・クリアの状態を確認しながら継続。最低4回、通常6〜8回が目安。表面がフラットになるまで重ねる |
1回目の目的はあくまでデカールの保護です。「ツヤを出そう」という意識は禁物。薄め液を多めにしたサラサラの塗料を、全体に均一に薄く乗せていきます。
1回目を塗ったら30分以上乾燥させてから次のコートへ進みます。デカールの縮みは乾燥が不十分な状態で重ね塗りすることで起こりやすいので、焦らず待ちましょう。
2回目は1回目よりもゆっくりと、確実にクリアを乗せていきます。デカールが保護された状態なので、塗料の希釈を少し濃いめにしてもOK。ただし一気に厚塗りすると垂れるので注意。
ボンネットを2回、サイドを3回…のようにパーツによって塗る回数がバラバラになると、クリアの膜厚が不均一になり研ぎ出しでムラが出ます。各面を同じ回数で均等に塗ることが大切です。
3回目は↑↓↑↓と縦方向に反復横跳びのように塗り込みます。一方向に塗るより均一に塗膜が乗りやすく、研ぎ出しの下地として理想的な状態になります。
3回目が終わったら一度乾燥させ、デカールの段差やクリアの状態を光にかざして確認します。ここで終わりではなく、4回目以降も同様に重ねて膜厚を稼いでいきます。
研ぎ出し前の確認:「ボコボコ」がなければOK
3回塗ったあとに光を当てて表面を確認します。ボツボツ(ゆず肌・ブツ)がなく、フラットな光沢クリアになっていれば研ぎ出しに進めます。もし表面がまだ荒れている場合は、もう1〜2コート追加してください。
研ぎ出しの手順:ラプロス → コンパウンドの順で磨く
クリアがしっかり乾いたら研ぎ出しへ進みます。手順は以下の通りです。
- Mr.ラプロス #2400:水をつけながら表面のボツボツを削り落とす(力を入れすぎない)
- Mr.ラプロス #4000:#2400の傷を消す。全体をムラなく磨く
- Mr.ラプロス #6000:さらに細かく。透明感が増してくる
- Mr.ラプロス #8000:仕上げの磨き。このあたりでかなりツヤが出てくる
- タミヤ コンパウンド(粗目→細目→仕上げ目):鏡面仕上げへ。スポンジを使って優しく磨く
使ってみた正直な感想:Ex-クリアー × ラプロス
✅ 良い点:乾燥後の塗膜がとにかく硬く、ラプロスでしっかり削れる。光沢の立ち上がりも早く、3回塗っただけでもそれなりのツヤが出る。デカールへのダメージが比較的少ない。
❌ 気になる点:希釈加減が難しく、濃いとブツが出やすい。薄め液は同メーカー品を使わないと相性で白化することも。50mlは割とすぐ無くなるので大容量がおすすめ。
→ 総合評価:研ぎ出しを前提とした鏡面仕上げを目指すなら現状トップクラスのクリア。初心者が使っても扱いやすいのでおすすめ。
✅ 良い点:スポンジタイプで曲面にもフィットしやすい。紙やすりと違い、削りすぎのリスクが低い。番手ごとに色分けされているので使い間違いが起きにくい。
❌ 気になる点:消耗品なのでコストがかかる。1枚で全体を磨くと後半はへたれてくるので、惜しまず新しいものを使うのが吉。
→ 総合評価:研ぎ出しの定番アイテム。これがないと始まらないと言っていいくらい必須の道具。
今回使用したアイテム|揃えておきたい道具リスト
以下は動画内で実際に使用・または推奨されていたアイテムです。初心者はまずこの5点を揃えれば研ぎ出しまで完結します。
まとめ:デカールのクリアは最低4回以上、状況で6〜8回
- エア圧は 0.05 MPaに設定し、デカールへのダメージを最小限に
- 1回目は「デカール保護」のため薄くドライ気味に塗る
- 2回目はゆっくり確実に乗せる。デカールの縮みに注意
- 3回目は反復横跳び塗りで均一に塗り込む
- 4回目以降はデカール・クリアの状態を確認しながら継続。最低4回、目安は6〜8回
- 表面がフラットになったらラプロス(#2400→#8000)→コンパウンドの順で磨けば鏡面完成!
デカールの段差や表面の状態を毎回確認しながら、必要な膜厚が出るまで丁寧に重ねていくことが鏡面仕上げへの近道です。
よくある質問
Mr.スーパークリアーじゃダメですか?
使えますが、デカールへの溶剤浸透がやや強いため、最初の保護コートは特に薄く・遠めから吹くことを意識してください。ガイアカラー Ex-クリアーの方がデカールに優しい傾向があります。
クリアを何回塗ってもボコボコが残っています
3〜4回でボコボコが残るのは正常です。最低4回、通常6〜8回塗ることで十分な膜厚が出ます。それでも改善しない場合は、塗料の希釈が濃すぎるかエア圧が高すぎる可能性があります。希釈を薄め、エア圧を0.05 MPa前後に落としてから追加コートしてみてください。
デカールが縮んでしまいました
一度縮んでしまったデカールは元に戻りません。クリアが乾いた後に縮んだ部分の上からもう一度クリアを重ね、ラプロスで段差を均して目立たなくする方法が有効です。
クリアを塗る前にデカール軟化剤を使ってもいいですか?
デカール軟化剤でデカールが完全に密着・乾燥してからクリアを塗るのが正しい順序です。軟化剤が乾燥していない状態でクリアを吹くとデカールが溶ける可能性があります。
研ぎ出しで地(塗装面)が出てしまいました
クリアの膜厚が足りなかった場合に起こります。その箇所に再度クリアを2〜3コート重ね、十分乾燥させてからラプロスの番手を上げて研ぎ直しましょう。
🎬 もっと詳しく動画で見たい方はこちら
けもおじのチャンネルでは、カーモデルの塗装・研ぎ出し・組み立てを丁寧に解説しています。
初心者から上級者まで役立つ動画を多数公開中!
