【結論あり】水性トップコートで研ぎ出しは可能?
失敗しないための注意点を徹底解説
「光沢感が出ない…」「研いだら塗面がボロボロになった…」
そんな悩みを抱えていませんか?
結論:水性トップコートでも研ぎ出しはできます。
ただし、溶剤系と同じ感覚でやると失敗します。
この記事では、失敗する原因と成功させるコツを動画とあわせて解説します。
水性トップコートとは?
水性トップコートとは、プラモデルや模型の最終仕上げに塗る保護コート(クリア層)のことです。塗装面を傷やほこりから守り、つやの調整(光沢・半光沢・つや消し)もできます。
溶剤系(ラッカー)のトップコートと異なり、臭いが少なくて扱いやすいのが大きな特徴。代表的な製品はGSIクレオスの「水性プレミアムトップコート」や缶スプレータイプの「水性トップコート」です。
| 種類 | 臭い | 研ぎ出し | 乾燥時間 | 扱いやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 水性トップコート | 少ない | 条件付きで可 | やや遅め | 初心者向き |
| ラッカークリアー | 強い | やりやすい | 速乾 | 換気が必要 |
▲ 動画で使用する GSIクレオス「水性トップコート(光沢)」缶スプレー。研ぎ出しには必ず光沢タイプを選ぶ
研ぎ出しとは?(初心者向け)
「研ぎ出し」とは、クリア層を厚く塗った後に耐水ペーパーやコンパウンドで磨き、ピカピカの鏡面仕上げにするテクニックです。カーモデルなどで特によく使われます。
ざっくり説明すると「塗りっぱなしのザラザラな表面」→「ヤスリで均す」→「コンパウンドで磨く」→「鏡のようにツルツルにする」という工程です。
結論:水性トップコートでも研ぎ出しはできる
動画の中でも明言されていますが、「水性トップコートでも研ぎ出しは可能」です。
ただし、ラッカークリアーと比べると乾燥が遅く、膜が柔らかいという特性があります。これを知らずに作業すると、ツヤが出なかったり塗面が荒れたりします。
逆に言えば、正しい手順と十分な乾燥時間を守れば、水性でも美しい鏡面仕上げは十分可能です。
▲「ええ、思いっきりツヤが出てます」——動画内で実際に水性トップコートでの研ぎ出し結果を確認しているシーン
失敗するよくある原因
① ツヤが出ない
水性トップコートで光沢感が出ない主な原因は塗膜が薄すぎることです。1〜2回塗りでは研ぎ出しに十分な厚みが得られません。最低でも3〜4回の重ね塗りが必要です。
② 研ぎ出し時に塗面が荒れる・傷が深くなる
これは乾燥が不十分なまま研ぎ作業を始めた場合に起きます。水性塗料は乾燥が遅く、表面が乾いていても内部がまだ柔らかい状態のことがあります。
また、ヤスリの番手が低すぎる(1000番以下)と深い傷が入ってしまいます。
▲ 左(赤)が光沢コート、右(青)が半光沢コート後の状態。「半ツヤですね、ちゃんとツヤが消えるのすごい」——研ぎ出しには光沢タイプが必須
成功させる5つのポイント
光沢タイプを選ぶ
研ぎ出しには必ず光沢(グロス)タイプを使用してください。つや消し・半光沢には研磨剤が入っており、研ぎ出しに適しません。
十分な厚みを確保する(3〜4回重ね塗り)
薄く3〜4回に分けて重ね塗りします。1回ごとに10〜15分乾かし、最後のコートから最低24時間(理想は48時間以上)乾燥させましょう。
ヤスリは2000番以上からスタート
いきなり粗いヤスリを使うと取り返しのつかない傷が入ります。2000番→3000番→5000番→8000番の順に丁寧に番手を上げていきます。
水をつけながら作業する
耐水ペーパーを使うときは少量の水をつけながら研ぎます。これで目詰まりを防ぎ、塗面への負荷も減らせます。
仕上げはコンパウンドで磨く
ヤスリがけの後はコンパウンドで仕上げます。「細目→仕上げ目」と2段階で磨くと美しい鏡面が出ます。
研ぎ出しの手順ステップ
水性トップコート研ぎ出しの全工程をまとめます。
下地を整える
デカールや塗装面のゴミ・段差を確認。デカールを貼ったあとはしっかりと密着させておく。
光沢水性トップコートを重ね塗り(3〜4回)
スプレー缶の場合は距離20〜25cmを保ち、薄く広く。1回ごとに十分乾燥(15分以上)。最終コート後は最低24時間乾燥。
耐水ペーパーで表面を均す
2000番→3000番の順に水をつけながら軽く研ぎます。力を入れすぎず、一定方向ではなくランダムに動かすのがコツ。
▲「いつもの4000番とコンパウンドでいきます」——ヤスリの番手を確認しながら丁寧に研ぐ。動画では4000番からコンパウンドへ移行
コンパウンド(細目)で磨く
布かスポンジにコンパウンドをつけ、円を描くように磨きます。表面の白みが取れてきたら完了のサイン。
コンパウンド(仕上げ目)で最終磨き
さらに細かい仕上げ目コンパウンドで磨き上げれば、鏡のような光沢面の完成です。
▲「肌も綺麗に戻りました」——コンパウンドで磨き上げた後、塗面のザラつきが消えて滑らかな光沢面が復活
▲ 完成。水性トップコート缶スプレーを使って研ぎ出しを実践した結果、しっかりとした光沢感が出ている
🛒 研ぎ出しに必要なおすすめ道具
研ぎ出しを成功させるために必要な道具を紹介します。動画で使用されている製品を中心にまとめました。
よくある質問
✅ まとめ
- 水性トップコートでも研ぎ出しは可能。ラッカーと同じ感覚は禁物。
- 必ず光沢タイプを選ぶ。つや消し・半光沢はNG。
- 3〜4回の重ね塗りで十分な厚みを確保する。
- 最終コート後は最低24〜48時間以上乾燥させる(これが最重要)。
- ヤスリは2000番以上から。粗い番手は使わない。
- コンパウンドは細目→仕上げ目の2段階で磨く。
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